業者に頼む前にまずは自分で何とかしたいと考える人のためにDIYでできるキクイムシ駆除の方法を解説します。最も効果的で一般的な方法は「穴への薬剤注入」です。ホームセンターやネット通販ではキクイムシ専用のエアゾール式殺虫剤が販売されています。これらには極細の針ノズルが付属しており木くずが出ている小さな穴(脱出孔)に直接差し込んで噴射できるようになっています。手順としてはまず木くずを綺麗に掃除し穴の位置を特定します。次にノズルを穴の奥までしっかりと差し込み薬剤を噴射します。数秒間噴射し薬剤が穴から溢れ出てくるまで注入するのがコツです。これにより木材内部のトンネル(坑道)に薬剤を行き渡らせ中に潜んでいる幼虫やこれから出てこようとする成虫、あるいは産み付けられた卵を殺虫します。ただし注意が必要なのは私たちが見つけている穴は「出口」であって「入口」ではない場合が多いということです。成虫は既に出て行ってしまっている可能性が高く空の巣にスプレーしているだけかもしれません。しかし同じ穴やその周辺の隙間に再び産卵されることを防ぐ効果や内部に残っているかもしれない幼虫を駆除する意味でも行う価値は十分にあります。また穴が見つからない場合や広範囲に被害が及んでいる場合は木材の表面全体に薬剤を塗布または散布する方法もあります。浸透性の高い薬剤を使用することで木材の内部まで成分を染み込ませ幼虫を毒殺します。この作業は成虫が発生する春から夏にかけて集中的に行うのが効果的です。さらに予防策として木材の表面にニスや塗料を厚く塗ることで産卵のための穴や隙間を塞ぎ新たな侵入を防ぐことも有効です。DIY駆除の限界として被害が深部や構造材に達している場合は表面からの処理だけでは不十分なことがあります。それでも初期段階の被害や見える範囲の対策としては専用スプレーによるピンポイント攻撃は非常に有効な手段です。根気よく穴の一つ一つに対処していくことが被害拡大を食い止める第一歩となります。